天体



天蓋、あるいは水面として見上げる朝の
言葉を拾い集めようとするとき
ここに闇がある、
ここにはただ、言語という古からの設えがあるだけだ
 
都市は何者かの胎内にあって
星という一滴の水から遊離しようとするのか、
建設の場所は、いつも煙っていた
それら楽器の
 
あらかた取り壊された父たちの工房であった内壁が
気象を紡ぎ、奏でている場所があり
あるべきものの不在を知るすべはなく
ありとあらゆる不在が、その場にあったのだ
 
はじまりには、ぜんまいがあった
遠大な渦動のなかを進む
かつての侵攻者たちによって
ことのほか念入りに打ち砕かれた石片と紙片の海、
 
紺碧の熱情に包まれ
世界の中心に干乾びている果実よ
無機質な瓦解を味わう舌があり
歓びとして蒸散し、黒ずんでゆくものたちよ
 
我々が養うべきものは何か
揮発性の欲求には、
それら多様な嗜好にそぐう返禮が用意されていた
だが、それらに捧げられるべき沈黙は失せ
 
我々は言葉を失った、  それは確かなことだが
白日の下に覚醒しながら我々は、すべてを見たのである、
しるしとなるものにしたがって
新たな天地を求め、旅立つ時が近づいている
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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